エンジニアリングレポートとは、建物について調査した結果を第三者がよりわかりやすい様式でまとめたものです。対象となる建物について、立地、遵法性、建築物の構造、設備の状態、耐震性、管理状況などで構成されます。
調査される主な項目は以下のとおりです。
- 物件概要
- 建築物診断
- 遵法性
- 修繕更新費用
- 再調達価額
- 環境リスク診断
- 地震リスク診断
エンジニアリングレポートをチェックする際は、建物の修繕更新費用、再調達原価、耐震性の3点が最も重要な項目となります。
地震リスク評価に関しては、米国から導入されたPML(Probable Mazimum Loss)という指標が用いられます。これは地震の規模や建物の強さなど様々な要素をもとに、475年に1度の確率で起こる大地震によってどのくらいの被害をうけるかを数値で示すものです。
およそ15~20%を上回る数値が出た場合、耐震上の問題があると判断されるようです。